AIによる株式投資中級【ベータ係数とリスクプレミアム】

成果が不確実な投資で受け取るべき追加的な報酬を「リスクプレミアム」(nsk premium)と呼びます。

これは投資案件ごとに異なりますが,共通の無リスク利子・率に上乗せされることで,稼ぐべき最低限のハードルを意味する要求収益率が決まります。

しかし,リスクプレミアムを与えられたものとみなして話を進めてきました。

CAPMは,投資家が分散投資をすると想定したとき,リスクプレミアムがどのように決まるのかを説明するモデルです。

CAPMによると。「株式リスクプレミアム」(個々の株式で得られるリスクの報酬)の大きさは,「市場リスクプレミアム」(すべての株式を組み入れた市場ボートフォリオで得られるリスクの報酬)の大きさに
応じて比例的に決まります。

たとえば。「市場の期待収益率」(市場ポートフォリオの期待収益率)を6%,「無リスク利子率」(無リスク資産の期待収益率)を1%としましょう。

このとき,「市場リスクプレミアム」は差の5%になります。

したがって,ある銘柄の株式リスクプレミアムは,市場リスクプレミアムに,この銘柄のベータ係数βをかけたものとなります。

たとえば,低ベータ株の例としてβ= 0.6ならば,市場ポートフォリオの収益率が1%だけ変動するときに0.6%だけ変動します。

市場平均の0.6倍の市場リスクですから,上乗せされるべきリスクプレミアムも市場平均の0.6倍になります。

よって,この低ベータ株の株式リスクプレミアムは3%に決まります(5%×0.6 = 3 %)。

これに対して,高ベータ株の例としてβ= 1.2ならば,市場平均の1.2倍の市場リスクですから,同様の計算によって株式リスクプレミアムは6%に決まります(5%×12 = 6 %)。