AIによる株式投資中級【企業価値】

これ以降,本サイトでは「企業価値」や株価の話が何度も出てきます。

これは企業や株式に対する評価(バリュエーション)を意味しています。

企業をあらゆる投資プロジェクトの集合体と捉え,企業価値をビジネス全体に付けられた価格と考えることにしましょう。

ジャガイモのたとえ話で考えると理解しやすいのですが,将来にたくさんのジャガイモを収穫できて,たくさんの食糧が得られると期待できる畑ほど,その現在価値は高くなると考えることができます。

企業の場合,より多くのキャッシュフローを生みだすと期待されるほど現在価値が高くなる理屈です。

株式の場合についても,株主の観点からより多くのキャッシュフローを生み出すと期待されるほど現在価値が高くなる理屈です。

会計的な視点に基づく簿価ベースの資産Aは,過去の一定時点の帳簿上の価値です。

これに対して,ファイナンスの視点に基づく時価ベースの「企業価値JVは,将来に生み出すキャッシュフローの現在価値です。

ビジネスが順調であるかぎり,後者のほうが大きくなります。

企業を取り巻く外部環境が変化すると,実施している投資プロジェクトの採算は,当初の予想よりも改善したり,悪化したりします。

刻々と状況が変化するビジネスに対して,そのつど市場から与えられる現在の評価が企業価値なのです。

なお,債権者の報酬に対応するのが「負債時価総額JDであり,株主の報酬に対応するのが「株式時価総額JEです。

定義的に,企業価値Vは株式時価総額Eと負債時価総額Dの合計と等しくなります。