AIによる株式投資中級【投資家のリスク選好】

投資家の「リスク選好」(risk preference)という概念に基づくと,以下の3種類のタイプが存在します。

第一に,「リスク回避型」(risk averter)の投資家は,期待収益率が同じならば低リスクを選好します。

大アタリを捨てる代わりに、大ハズレも避けようとする慎重なスタンスだと言えるでしょう。

第二に,「リスク愛好型」(risk lover)の投資家は,期待収益率が同じならば高リスクを選好します。

これは大ハズレの危険性を覚悟しながらも,大アタリのチャンスに賭けたがっているギヤンプル好きの発想と言えます。

第三に,「リスク中立型」(risk neutral)の投資家は,期待収益率が同じならばどちらの投資案でも無差別だと考えます。

つまり,バラツキの大きさを気にかけず、期待収益率だけで判断していることになります。

ファイナンス理論では,投資家がリスク回避型であることを前提してモデルを組み立てるのが通例です。

すなわち,期待収益率が同じならば低リスクを選好すると想定します。

実際,数多くの投資家はリスク回避型であり,リスク愛好型やリスク中立型は比較的少数派に属します。

とはいえ,これは文字どおり「選り好み」の問題ですから,後2者が倫理的に望ましくないといった批判的なニュアンスはありません。

単に多数派の行動を説明できる理論モデルを提供するということです。

ところで,リスク回避型というのは,期待収益率が同じという前提下でリスクを避けたがることを意味しているのであって,何が何でもリスクを避けたがることを意味しているのではありません。

また、期待収益率が異なる前提下では話が変わってきます。

高リスクではあるけれども期待収益率が高い投資案と(高リスク・高期待収益率),低リスクではあるけれども期待収益率が低い投資案があったとして(低リスク・低期待収益率),どちらに魅力を感じるかは,これも投資家の好みの問題になってきます。